Torrento(トレント)ってどんなサイト?仕組みや注意点が知りたい
こんな疑問を解決します。
Torrent(トレント)は動画や漫画などのファイルを共有するシステムです。
ユーザー同士が直接ファイルを共有するため、容量の大きいファイルでも高速でダウンロードできるのが特徴です。
Torrentは便利ですが、使い方を間違えると罪に問われるリスクもあります
動画でも解説しています。

本記事では、Torrentの基本的な仕組みや法的リスクについてくわしく解説しています。
「実際にTorrentで逮捕されたケース」や「逮捕されないために知っておきたい対策」などもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- Torrent(トレント)とは?サイトの仕組みやAVダウンロードの違法性について
- Torrent(トレント)の危険性
- Torrent(トレント)の安全な使い方
- よくある質問
- BitTorrent(ビットトレント)とは?qBittorrentやμTorrent(uTorrent)と何が違う?
- Torrent P2P(トレントピーツーピー)サイトとは?JAVトレントなどアダルト・エロ動画系は安全?
- トレントファイル(.torrent)の開き方がわからない
- Torrentでトレントファイルを開く危険性は?
- ダウンロードのみ(アップロードしない)の方法はある?
- AVやアダルト動画・エロ漫画をダウンロードすると逮捕される?
- 違法AV動画や漫画を知らずにダウンロードしてしまった場合は?捕まる確率はどのくらい?
- プロバイダの情報開示請求が届いたら「無視」や「身に覚えがない」で拒否できる?
- 開示請求されるのはいつまで?弁護士には早めに相談した方がいい?
- IPアドレスを隠しても逮捕される?NordVPNをインストールしても意味ない?
- Torrent(トレント)は正しく使えば便利なP2P(ファイル共有システム)【まとめ】
Torrent(トレント)とは?サイトの仕組みやAVダウンロードの違法性について
Torrentとは「ユーザー同士でファイルを共有し合うシステム」のことです。
仕組みや違法性について解説していきます。
Torrentは3つの仕組みで成り立っている
Torrentは主に以下の3つの仕組みでできています。
- トレントファイル:「.torrent」形式のファイル
- ファイル共有ソフト:「qBittorrent」や「μTorrent」などの共有ソフト
- トレントサイト:トレントファイルの共有リンクを探すためのWebサイト
ファイル共有ソフトを使い、専用のネットワークでトレントファイルを共有することで、データ通信の高速化を実現しています。
もともとはトレントファイルのことをTorrentと呼んでいましたが、今はファイル共有システムの仕組みの総称として使われています。
漫画やアニメ、映画、18禁動画などを高速でダウンロードできる
Torrentを使えば、様々なコンテンツを高速でダウンロードすることができます。
手順は以下の通りです。
- ファイル共有ソフトをダウンロード
- トレントサイトでトレントファイルを探してダウンロード
ファイル共有ソフトは主にPC・android向けに提供されています。
くわしい手順は後ほど解説します。
Torrent自体は完全合法
Torrentは正しく使えば完全合法です。
Torrentを使って違法となるのは「著作権で保護されたコンテンツを無断で共有した場合のみ」です。
パブリックドメインの共有であれば、違法性はありません。
パブリックドメインとは「著作権が切れたコンテンツ)」のことです。
パブリックドメインのダウンロードのみ行っていれば、逮捕されることはありません。
Torrent(トレント)の危険性
Torrentは便利な反面、以下のようなリスクも潜んでいます。
IPアドレスがバレる
Torrentを使ってファイルを共有すると、共有者全員に自分のIPアドレスが公開されます。
IPアドレスが公開された状態だと、IPアドレスから身元を特定されるリスクがあります。
対策としては「VPNを使ってIPアドレスを隠す」などがあります。VPNについては後ほど詳しく解説します。
ワンクリック詐欺や悪質な広告が表示される危険性がある
トレントサイトは低品質な広告が多く表示されます。
中にはワンクリック詐欺(「ウィルスに感染しました」などが表示される広告)などの悪質な広告も紛れています。
ダウンロードリンクと間違えるような誘導リンクも多いので、慣れないうちは注意が必要です。
ウィルス感染のリスクがある
Torrentはウィルス感染のリスクもあります。
動画共有サイトのストリーミング再生と違って、Torrentはファイルをダウンロードして開く必要があります。ファイルの中身はダウンロードが完了するまでわかりません。
ダウンロードしたファイルにウィルスが仕込まれていれば、開いた瞬間にPCやスマホはウィルスに感染します。
対策としては以下の4つが挙げられます。
- 信頼できるトレントサイトを利用する
- 実際にファイルをダウンロードしたユーザーの評価をチェックする
- 著作権侵害のコンテンツはダウンロードしない
- ウィルス対策ソフトを導入する
危険なトレントサイトやファイルは利用しないようにしましょう。
一部のトレントサイトでは、トレントファイルをダウンロードしたユーザー数や評価を見ることができます。事前に必ずチェックしておきましょう。
著作権侵害のコンテンツはウィルスが仕込まれている可能性が高いです。ダウンロード・アップロードはパブリックドメインのみにしましょう。
それでも不安な場合は「ノートン360」や「Kaspersky(カスペルスキー)」、「Malwarebytes(マルウェアバイツ)」などのウィルス対策ソフトを導入しておきましょう。
違法ダウンロードと違法アップロードを同時に行ってしまうリスクがある
Torrentはダウンロードとアップロードが同時に行われるシステムです。
アップロードせずにダウンロードだけなどは、仕組み上できません。
そのため、違法コンテンツをダウンロードしてしまうと「違法ダウンロード」と「違法アップロード」両方の罪に問われる可能性があります。
違法ダウンロードや違法アップロードは故意でなければ刑事罰には問われませんが、何度も繰り返していれば「知らなかった」では済まされません。
刑事罰を逃れたとしても、民事訴訟で賠償金請求される可能性もあります。
リスクを避けるために、事前に正しい使い方を理解しておきましょう。
Torrent(トレント)の安全な使い方
Torrentを安全に使うための手順を解説します。
VPNをインストール
Torrentを安全に使うならVPNは必須です。
VPNとは、IPアドレスを非公開にしてインターネットに接続できるサービスのことです。
TorrentにVPNが必要な理由
通常、インターネット接続はIPアドレスが常に公開されています。
身元を特定されても問題なければ、IPアドレスを非公開にする必要はありません。
しかしTorrentは誤って違法コンテンツをダウンロードしてしまうリスクがあり、「著作権トロール」と呼ばれる悪質な行為を行うユーザーも存在します。
著作権トロールとは「違法コンテンツをわざとダウンロードさせて賠償金を請求する行為」のことです。
賠償金の請求は民事です。刑事罰と違って、ダウンロードしたユーザーが故意でなかったとしても成立します。
実際に賠償金を請求された事例もあります。
B様はアダルトビデオをトレントで違法ダウンロードしていたところ、プロバイダから発信者情報開示請求に係る意見照会書が送られてきたことから、当事務所に依頼をしました。
ところが、依頼後も同じ著作権者の請求に係る10通以上の意見照会書が届きました。
多くの著作権侵害を犯しているため高額な賠償金額になることを懸念しましたが、損害について慎重に検討した結果、損害額は数十万円程度が妥当と判断されました。
その検討結果を踏まえて著作権者と示談交渉をした結果、全ての著作権侵害について包括的に100万円以下の示談金で示談に応じてもらえました。
VPNを導入しておくことで、こういったトラブルを事前に防ぐことができます。
VPNはNordVPNがおすすめ
VPNは「NordVPN」がおすすめです。
NordVPNの特徴は以下の通りです。
- IPアドレスが隠せるので個人情報を保護できる
- 高速通信が可能
- 最大6台までのデバイスで同時接続が可能(スマホも連携可能)
- YouTubeやNetFlix、オンラインゲームなどで地域制限を解除できる
- Torrent(トレント)の利用を公認している
- キルスイッチやバインド機能も搭載している
NordVPNはIPアドレスの秘匿はもちろん、高速通信や複数デバイスでの同時接続も可能です。
PCとスマホで共通して使うことも可能で、家族で共有することもできます。家族で共有しても、何を見てるかは家族にバレません。
NordVPNは地域制限の解除も可能です。
地域制限を解除することで利用できるサービスが増えたり、旅行サイトを安く利用できるなどのメリットがあります。地域の切り替えやON/OFFはボタン一つでいつでも可能です。
NordVPNはTorrentの利用も公認しています。
VPNの中には、Torrentの利用を許可していないサービスも多いです。
特に無料のVPNなどは、Torrentの利用が禁止されていることがほとんどです。そもそもTorrentはただでさえダウンロード時間が長いので、無料VPNだと速度が遅く、使い物になりません。
NordVPNはP2P(Torrentなどのファイル共有ネットワーク)専用サーバーも用意されているので、無料VPNとは段違いに高速通信が可能です。
さらに、NordVPNはキルスイッチやバインド機能も搭載しています。
キルスイッチやバインド機能があると、Torrent使用中の予期せぬ事態でもIPアドレスの流出を防ぐことができます。※後ほど詳しく解説します
NordVPNの安全性
NordVPNは2012年から運営されていて、Torrentと同じく完全合法のサービスです。Torrentユーザーからも支持されています。
NordVPNが支持されている理由の一つに「ノーログポリシー」があります。
ノーログポリシーとは、ユーザーのログ(IPアドレスなどの機密データ)を一切記録しないという誓いです。
ログを記録していないので、当局からの要請があってもユーザーのログが渡されることはありません。
日本はログを残しておく法律があるため、国内でノーログポリシーのVPNサービスは存在しませんが、NordVPNはパナマに拠点あります。日本の法律は適用されません。
また、海外のVPNサービスの中には「ノーログポリシーと謳いながら、実際はログを残している」サービスもあります。
NordVPNは毎年ノーログポリシーの監査も受けているので、海外サービスの中でも特に信頼できます。
NordVPNの料金プランと支払い方法
NordVPNは「月額500円」から利用できます。
プランは以下の3つから選べます。
- ベーシックプラン:VPNサービスのみ
- プラスプラン:VPNサービス+パスワード管理+広告ブロック+マルウェア対策+ブラウジング保護
- コンプリートプラン:VPNサービス+パスワード管理+広告ブロック+マルウェア対策+ブラウジング保護+クラウドストレージ(1TB)
※広告ブロック、マルウェア対策、ブラウジング保護はデスクトップのみの機能です
おすすめは「ベーシックプラン」または「プラスプラン」です。
VPNサービスを利用するだけなら、ベーシックプランで問題ありません。
ワンクリック詐欺やウィルス対策などが不安な場合はプラスプランがおすすめです。
パスワード管理はChrome標準搭載のGoogleパスワードマネージャーやiCloudパスワードなどで十分です。
クラウドストレージはGoogleドライブやiCloud、OneDriveの方がコスパ良く使えるので、コンプリートプランはおすすめしません。
契約期間は以下の3つから選べます。
- 1か月プラン
- 1年プラン
- 2年プラン
- 3年プラン※
※3年プランはキャンペーン中のみ、かつスマホからアクセスした場合のみ表示されます。
契約期間は長いほどお得です。
どのプランも「30日間の全額返金保証」が付いているので、30日以内にキャンセルすれば全額返金してもらえます。
返金条件は以下の2つです。
- 初回購入時のみ適用(2回目の購入やサブスク更新後は返金不可)
- 30日以内にキャンセルと返金申請を行う
上の2つが満たされていれば、どのプランであっても全額返金してもらえます。
注意点として、キャンセルしただけでは返金はされません。メールで返金の申請が必要です。
また、契約後にプラン切り替えを勧めるメールが届くことがありますが、切り替えはサブスク更新扱いとなるので注意しましょう。
キャンセルの理由などは特に必要ありません。返金の条件さえ満たしていれば、30日間実質無料でお試しすることも可能です。
支払い方法は以下の5つから選べます。
- クレジットカード(VISA/MasterCard/JCB/AMEX/DISCOVER/UnionPay)
- PayPal(ペイパル)
- PayPay(ペイペイ)
- GooglePay
- 暗号通貨(ビットコイン/イーサリアム/他)
クレジットカードが一番手軽で便利ですが、自動更新が不安な場合はバンドルカードがおすすめです。
バンドルカードはチャージした金額しか引き落とされないので、「キャンセルし忘れて料金を払いすぎる」といったことがありません
バンドルカードについては以下の動画でくわしく解説しています。

バンドルカードを利用するにはアカウント登録が必要ですが、登録は無料です。
アカウント登録時に招待コード【266v47】を入力すると初回チャージで200円分追加されるので、登録がまだの方はぜひご利用ください。
NordVPNをインストールする手順
以下NordVPNのインストール手順です。
- NordVPN公式サイトへアクセス
- 「NordVPNを購入」を押す
- プランを選択する(「12か月」または「24か月」の「ベーシックプラン」がおすすめ)
- 支払い方法を選ぶ
- アプリをダウンロード
- 案内に沿ってそのままインストール
NordVPNは海外のサービスですが、公式サイトは完全日本語対応です。
ダウンロード時のウィンドウが英語で表示された場合は、スマホで写真を撮ってGoogle翻訳で画像検索がおすすめです。
NordVPNの設定方法
NordVPNをインストールしたら、Torrentを安全に使うために以下の設定を行います。
- 「特殊サーバー」の「P2P」を押してP2P専用サーバーに接続する
- 左下の「設定マーク」→「Kill Switch(キルスイッチ)」→「VPN接続が予期せず切断された場合のみ、インターネット接続を無効にする」をONにする
P2P専用サーバーを選ぶことで、Torrentファイルのダウンロードを高速化できます。
キルスイッチは、VPN接続が切れた時に自動でインターネット接続を切断する機能です。
VPN接続が切れた状態でTorrentに接続していると、IPアドレスが筒抜けになってしまいます。
キルスイッチをONにしておくことで、予期せぬ事態でもIPアドレスの流出を防げます。
NordVPNの解約方法
NordVPNの解約手順は以下の通りです。
- Nordアカウントへアクセス
- 左の「Billing(請求)」を押す
- 「Auto renewal(自動更新)」の横にある「Cancel(キャンセル)」を押す
- 「cancel auto-renewal(自動更新をキャンセル)」を押すと解約完了
NordアカウントへのURLはプラン契約時のメールで案内されています。
解約が完了するとメールで案内が届きます。
ファイル共有ソフトをインストール
ファイル共有ソフトは「qBittorrent」がおすすめです。
qBittorrentは無料で多機能なファイル共有ソフトです。
広告も表示されないので、ストレスなく使えます。
qBittorrentのインストール手順
- qBittorrent公式サイトへアクセス
- 対応しているソフトをダウンロード(Windowsの場合は一番上)
- 案内に沿ってインストール
qBittorrentはWindowsやMac、Linuxなどの主要OSすべてに対応しています。
モバイル用のアプリは配信されていないので、スマホでは使えません。
スマホの場合は「μTorrent(utorrent)」がおすすめです。μTorrentについては後ほど解説します。
qBittrrentの設定方法
ソフトを起動したら以下の設定を行います。
- 左上の「設定(歯車マーク)」→「動作」→「Torrentを削除するときは確認する」のチェックを外す
- 「動作」→「Torrentのダウンロード中はシステムのスリープを禁止する」と「Torrentのシード中はシステムのスリープを禁止する」にチェックを入れる
- 「ダウンロード」→「デフォルトの保存パス」でファイルのダウンロード先を指定
- 「速度」→「グローバルの速度制限」の「アップロード」を「10KiB/秒」に設定
- 「高度」→「ネットワークインターフェース」を「NordLynx」に設定
- 「適用」→「OK」を押して設定を保存
「Torrentを削除するときは確認する」のチェックを外すと、キューを削除するたびに出てくる警告メッセージを非表示にできます。
Torrentのダウンロード中とシード中にスリープしない設定にしておくことで、エラーが起こりにくくなります。
ファイルのダウンロード先はわかりやすい場所にしておきましょう。
アップロード速度を10KiBにすることで、意図しない違法アップロードのリスクを最小限に抑えられます。
ネットワークインターフェースを変更することで、バインド設定が完了します。
バインドとは、VPN接続が切れた時にファイルのダウンロード・アップロードを切断する機能です。キルスイッチと合わせて設定しておくことで、身バレや違法アップロードのリスクを最小限に抑えられます。
NordVPNはキルスイッチとバインド機能の両方を搭載していて、かつ高速化も可能なので非常に優秀です
リンク共有サイトでTorrentファイルを探してダウンロード
NordVPNとqBittorrentの設定が完了したら、あとはリンク共有サイトで好きなファイルを探すだけです。
リンク共有サイトは「The Pirate Bay」が最も有名です。
ファイルを探すときは「SE(アップロード数)」と「LE(ダウンロード数)」をチェックしておきましょう。
両方の数字が多いほど安全性が高いファイルです。
Torrentを安全に使うために知っておきたい用語集
トレントサイトは基本英語表記です。
悪質な広告誘導に引っかからないために、以下の用語を覚えておきましょう。
- Seed(シード):アップロード
- Seeder(シーダー):アップロードする人
- Leech(リーチ):ダウンロード
- Leecher(リーチャー):ダウンロードする人
- Peer(ピア):ユーザー
- P2P(ピーツーピー/ピアツーピア):ユーザー同士でファイル共有する仕組みの総称
上の用語を覚えておけば、間違って怪しいリンクを踏むリスクを下げられます。
ダウンロード速度が遅い時の対処法
トレントファイルのダウンロードが遅い場合は以下を試してみてください。
- PCやルーターの再起動
- ファイル共有ソフトの設定を見直す
- ファイル共有ソフト自体を切り替える
- Torrent(トレント)以外のソフトやアプリを閉じる
- 人気のファイルを探す
- 同時にダウンロードする数を減らす
- ルーターやファイアウォールの設定を見直す
- VPNを導入する
Wi-Fiが弱い場合はルーターに近づける、LANケーブルを使ってルーターに直接つなぐなどで改善されることがあります。
Wi-Fiを共有しているユーザーが多い場合は、使用していない時間帯を狙うことで速度が改善されることもあります。
qBittorrentで以下の設定を変更することで改善する場合もあります。
- アップロードレートを下げる
- ダウンロードレートを上げる
- 最大接続数を増やす
共有数が少ないファイルはダウンロードが遅いので、人気のファイルを探すことも手段の一つです。
同時にダウンロードしているファイル数が多い場合は、一つずつダウンロードしてみてください。
それでも改善しない場合は、ルーターやファイアウォールの設定を見直してみてください。
ルーター設定など一部の問題は、VPNを導入することで解決する場合もあります。
BitTorrent(ビットトレント)とは?qBittorrentやμTorrent(uTorrent)と何が違う?
BitTorrent(ビットトレント)はTorrent(トレント)の正式名称です。
BitTorrentを略してTorrentと呼ばれています。
Torrentはトレントファイル、ファイル共有ソフト、トレントサイトの3つで成り立つファイル共有システムの総称です。
また、Torrentは専用のネットワークを利用しているため、ネットワークのことをBitTorrentまたはTorrentと呼ぶ場合もあります。
「qBittorrent」や「μTorrent(uTorrent)」はファイル共有ソフトにあたります。
μTorrentの読み方は「マイクロトレント」です。μがuに省略されて「uTorrent」と呼ばれることもあります。
μTorrentはスマホにも対応しています。androidならGoogleプレイストアでアプリをダウンロードできます。
iPhone版のアプリは配信されていません。ブラウザ版が使えますが、ブラウザ版はスマホに対応していないので、現状はiPhoneで利用することはできません。
Torrent P2P(トレントピーツーピー)サイトとは?JAVトレントなどアダルト・エロ動画系は安全?
Torrent P2Pサイトはトレントファイルを探すためのサイトです。
トレントサイトやP2Pサイトなどとも呼ばれます。
トレントサイトには「JAVトレント」といったアダルト専門のサイトもあります。
しかし、TorrentでAVをダウンロードするのは基本的に違法行為です。
著作権の切れたAVならダウンロードしても合法ですが、AVの著作権が切れるのは主に「発売から70年後」です。
日本でAVが最初に発売されたのは1980年代なので、70年前のAVはほぼ存在しません。
つまり「現状、Torrent(トレント)でダウンロードできるAVはほぼ著作権のあるコンテンツ」と考えるべきです。
TorrentでAVをダウンロードするのはやめておきましょう。
トレントファイル(.torrent)の開き方がわからない
トレントファイルは「qBittorrent」などのファイル共有ソフトを使って開きます。
qBittorrentでファイルを開くとダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了すると、動画ファイルや圧縮ファイル(mp4やzip)などが開けるようになります。
トレントファイルは「動画ファイルや圧縮ファイル(mp4やzip)を持ってる人の場所を示した地図」みたいなものです
トレントファイル自体に動画ファイルや圧縮ファイルが入っているわけではないので、通常のダウンロードとは少し違った仕組みになっています。
Torrentでトレントファイルを開く危険性は?
Torrentでトレントファイルを開く場合は以下のリスクがあります。
- IPアドレスの流出
- ウィルス感染
- 違法ダウンロード
- 違法アップロード
IPアドレスの流出はVPNを導入すれば回避できます。
ウィルス感染はウィルス対策ソフトを導入するか、信頼できるトレントサイトのみ使用することでリスクを下げられます。
違法ダウンロードと違法アップロードに関しても、信頼できるサイトを利用することで防ぐことができます。
万が一、違法ダウンロードと違法アップロードに加担してしまったとしても、VPNを導入していればトラブルに発展する可能性は低くなります。
Torrent(トレント)でダウンロードのみ(アップロードしない)の方法はある?
Torrentは仕組み上、アップロードせずにダウンロードのみ行うことはできません。
中には正規の方法以外でダウンロードのみ行っているユーザーもいますが、などペナルティの対象です。最悪の場合は「利用停止」や「永久凍結」されることもあります。
Torrentはダウンロードだけでなく、アップロードも行われる前提で利用しましょう。
Torrent(トレント)でAVやアダルト動画・エロ漫画をダウンロードすると逮捕される?
TorrentでAVやエロ漫画をダウンロードすると逮捕される可能性があります。
アダルト系のコンテンツは著作権で保護されているものがほとんどです。
違法ダウンロード自体は親告罪なので、被害者が告訴しない限り逮捕されることはありません。
しかし、Torrentはダウンロードと同時にアップロードも行われるシステムです。
ダウンロードしたコンテンツが違法なら、違法アップロードの罪も犯すことになります。
違法アップロードは悪質な場合は非親告罪となるので、被害者の告訴なしでも逮捕される可能性があります。
違法ダウンロードは「2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金(またはその両方)」、違法アップロードは「10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金(またはその両方)」の罰則が科せられます。
Torrent(トレント)で違法AV動画や漫画を知らずにダウンロードしてしまった場合は?捕まる確率はどのくらい?
違法ダウンロードと違法アップロードは「違法と知りながら行った場合のみ処罰の対象」です。
つまり、Torrentでダウンロードしたものが「著作権侵害のコンテンツだと知らなかった」であれば、逮捕される可能性は低いです。
ただし、明らかに件数が多いなどの場合は「知らなかった」が通用しないケースもあります。
実際に逮捕された事例もありますし、逮捕されなかったとしても、被害者から著作権侵害で訴えられる可能性もあります。
Torrentを使うなら、違法コンテンツには十分に注意しておきましょう。
もし本当に知らずに違法コンテンツをダウンロードしてしまった場合は、すぐにファイルを削除しましょう。
放置せず、繰り返さないことが大切です。
Torrent(トレント)でプロバイダの情報開示請求が届いたら「無視」や「身に覚えがない」で拒否できる?
Torrentを使っていて情報開示請求が届いた場合は、まず振り込め詐欺でないことを確認しましょう。
請求元を調べて、その会社が実在する正規の弁護士事務所や権利者団体かどうかを確認してください。
不審な点がある場合は、絶対に返信や振り込みをせず、消費者センターや弁護士などの第三者に相談しましょう。
また、たとえ実在する事務所からの通知でも、内容によっては違法性や過失の有無が問われない場合もあります。
焦って対応する前に、まずは通知の正確な内容を把握し、冷静に対応することが大切です。
本物の情報開示請求だった場合は「無視」や「身に覚えがない」などは厳禁です。
Torrent(トレント)で開示請求されるのはいつまで?弁護士には早めに相談した方がいい?
Torrentで開示請求が届くのは「違法行為が行われた日から数か月~半年」が一般的です。
通知の内容をしっかり確認したら、すぐに専門家に相談しましょう。
インターネットに詳しい弁護士などに相談することで、自分の状況に応じた最適な対応ができます。
Torrent(トレント)はIPアドレスを隠しても逮捕される?NordVPNをインストールしても意味ない?
NordVPNを使ってIPアドレスを隠せば、Torrentで逮捕される確率は下がります。
NordVPNは拠点がパナマにあるので、日本からの開示請求を断ることができます。
そもそもNordVPNはノーログポリシーを誓っています。ノーログポリシーであれば、開示請求があったとしても提出できるログがありません。
ただし、IPアドレスを隠したからといって、違法行為を完全に隠せるというわけではありません。
NordVPNを使うまでのログやIPアドレスは追跡できます。
NordVPN使用以外の部分から足が付くこともありますし、スマホやPCを押収されればすぐにバレます。
何もしないよりはリスクを下げられることは確かですが、「NordVPNを使えば100%安全」というわけではありません。
Torrent(トレント)は正しく使えば便利なP2P(ファイル共有システム)【まとめ】
Torrentは正しく使えば非常に便利なP2P(ファイル共有システム)です。
正しい知識を持って使えば、安全に活用することが可能です。
Torrentはセキュリティ面も優れていて、過去のP2Pソフトに比べてリスクが少ない設計になっています。
たとえば、「Winny」や「Share」ではウイルス感染や情報流出のリスクが問題視されてきました。
Torrentではファイル単位での管理ができるため、不要なファイルを回避しやすいというメリットがあります。
ただし、P2Pは仕組み上どれだけ気をつけていても、違法コンテンツをダウンロードしてしまうリスクは常にあります。
著作権トロールなどの悪質なユーザーに遭遇する可能性もあるので、自己防衛のためにもNordVPNは必ず導入しておきましょう
Torrentなどリスクのあるシステムを利用するなら、ネット上の違法トラブルについて知っておくことも重要です。
以下の記事では、ネット上での違法トラブルについてくわしく解説しています。